恩返し

大切な人を守りたい

家族を友達を恋人を

心の底から大切だと思える

そんな人達を

不器用な僕は周りを傷つけることしかできず

守るなんて到底いえなくて

それでも僕のこの手がみんなに届くなら

僕なりの方法でみんなを守ってあげたい

それが僕のできる僕なりの恩返し

降り落ちる

寒空の中

出発のベルがホームに鳴り響く

この扉が閉まって電車が出れば

もう君とはお別れで・・・・

そう思うと、妙に寂しくて

言葉にできない気持ちがもどかしくて

閉まった扉の曇ったガラスに書いた逆文字の


　　　　　　　　　『スキ』


・・・・君にこの気持ち届いたかな？

暴れる心音を落ち着かせていると

急に震える携帯

中には、君からの簡潔な文章


　　　　　　　　　『俺も』


あぁ・・・・

勇気を出して伝えてよかった・・・・

序章

気が付いたら、僕は白黒（モノクロ）の中にいた。

色を無くしてしまった世界。

　　　白と黒。

　　　そして、灰色・・・。

白でも黒でもない、曖昧な色・・・。

　　　　　　　　　そんな、世界で僕は出会ったんだ・・・。

 

言葉にしないと伝わらない事

いつでも上手く気持ちを口にできない僕は

いつでも行動で体で、気持ちを表して

大切な人の前でも素直にいえないけれど

この気持ちは確かに偽りのないものだから

言葉にしないと伝わらない事



　　　　　　『君の事が大好き』

 

コトンと落ちてふわり溶けた

アナタのことが好きすぎて

誰かと話すアナタを見ていると

心に重りのようなものがコトッと落ちて

私は苦しくなってしまう

だけど・・・・

私が一番なんだと

優しくしてくれるアナタといると

そんな重りも雪のように軽くなって

アナタの暖かさでやがてふわりと溶けるから