紫蘭

いつまでもアナタの傍にいたい

そう望み続けたはずなのに

気がつけば少しずつアナタとの溝が深くなっていって


心が・・・・離れていく


きっともっといい方法があるはずなのにと

そんなことを思ったりもする



けれどもこれ以上アナタを縛り付けるわけにはいかないから・・・・・

こんな結果しか出せなくてゴメン

これからもっと、アナタが幸せになれるように

願い続けるよ？


 

　　　　サヨウナラ

静寂と赤

外の嵐が嘘のように

部屋の中は静まり返って

自分が今・・・・何をしてしまったのかも分かる

・・・・妙に頭もスッキリしてる


それなのに・・・・


傷がないのに痛む

体に

心に　　　　　耐えて


真っ赤に染まる視界で

さぁ何処へ？



・・・・何処へ行っても、もうアナタは居ないのに



それならば

アナタともう一度会うために

すぐにアナタの所へ参ります

アナタともう一度分かり合うために

すぐにアナタの所へ参ります

油断してたら抱きしめられた

アナタの横顔に見とれてて

ふと目があってしまったから

思わず恥ずかしくて

真っ赤になって俯いた

暖かさを感じて顔をあげたら

目の前にアナタの顔

私はアナタの腕の中

…悔しいから抱きつき返した

鳥籠世界

窓に切り取られたような空は

今日も変わらず晴天で・・・・

その透き通るような、青い空に

何度目かの叶わぬ願いを込めてみる・・・・


　“私に翼をください”と・・・・


その翼で、この狭い場所から

早く抜け出すために・・・・

止まった時間も

たとえば雨の中

一人、人ごみの中で立ち止まっている私に

そっと傘をさしだしてくれる

そんな他人（あなた）がいてくれたならば

私は・・・・






そこから一歩でも進めるでしょうか？