無題

耐えられぬ辛さに

ぼそりと漏らす弱音

『苦しいよ…』

と小さな声

欲しいのは同調

『頑張ったね』の一言

返ってくるのは比較

『お前よりも』の人事


傷ついて流す涙

気づいてもらえない涙

増える闇

癒えぬ病み

たとえそれが傷の舐めあいだとしても

たとえそれが弱者の馴れ合いだとしても

君の言葉は僕の言葉

君の傷は僕の傷

だから僕だけは君を傷つけたりしない

私が君に嘘をついたのは一度だけ

ある日に

君を呼びつけて私は言った

『君のこと好きになったの。』

　　こんにちは大切な君

いつも一緒に居てほしくて


ある日に

君を呼びつけて私は言った

『君のこと愛しているの』

　　ありがとう大切な君

たくさんのアイシテルを伝えたくて


ある日に

君を呼びつけて私は言った

『君のこと嫌いになったの。』

　　さようなら大切な君

本当は誰よりも君を愛してる

初デート

初めて出かけたデート

緊張している君が

ぎこちなく歩く君が

とにかく可愛くて

見つめてたら視線に気づき


「どうかした？」


と首を傾げる


「可愛いなと思って」


そう言うと顔を赤くして俯く




人ごみの中はぐれないようにと繋いだ手

ビクッと驚きながら握りかえす

耳まで真っ赤だよ？

…やっぱり可愛い
 

夢の君を（殺そうとした）

君がとても僕には眩しすぎて辛い

　　　愛しくて　　　　　　　　でもとても憎くて

だから太陽のように笑う君の首に

そっと指をすべらせ

爪をたてて、その柔らかな皮膚を傷つけ

流れる君の血液を舐める

それでも君は僅かに身じろいだだけで

一切の抵抗もしないから

首にかけている指に力を込める

・・・・目覚めると

そんな夢の中の僕のことなど知らない君が

隣で安心しきった顔をして寝ていた





（夢であってよかったと

君のことをこれからも大切にすると

心の中で誓う）
 

詩鏡

感情がふわりふわりと浮かんできて

それが泡みたいに、ぽつんぽつんとはじけて消える

言葉も泡と同じように、心の奥の底から

言いたいことが、ふわふわと上にあがってきては

タイミングを逃して、消えてなくなってしまう

言いたいことは、そのときに言わないと

それはすべて無かったことになる




・・・・あなたの素直な心

偽りない思い

文章としてはきだしてみてはどうでしょう？