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さらさらと心地よい風が吹くそんな日の昼休み、私達は屋上にいた。 

数分前に奈留から


「屋上に行かない?天気いいから」


といわれ今にいたるのだ。





*  *  *  *  *  *  *



「うーん。風が気持ちいいー♪」

「・・・・・うん」

「優ちゃん反応うす-い!!」


そう言って笑いながら、奈留は端っこに行って伸びをし


「ねぇ、優ちゃん。こんなにいい天気の日はね。こうやって両手を広げたら空だって飛べちゃうと思わない?」


クスクスと、笑いながら両手を広げて見せた。


「・・・・羽根があるわけじゃないから無理だと・・・・。」

「えー。人には見えない翼がきっとあるんだよ?」

「・・・・そんなことは・・・・」


ないと言おうと思ったとき、両手を広げてさらさらとふく風になびく奈留の髪の下、その背中に一瞬、翼が見えた気がした・・・・。




*  *  *  *  *  *  *




「大丈夫・・・・?優ちゃん、ボーっとしちゃって。予鈴なったよ?そろそろ、教室もどんないと・・・・。」


もしかしたら、本当に人には見えない翼があるのかもしれない。


「・・・・奈留の言う通りかも知れない・・・・」

「えっ?優ちゃん何か言った??」


私の、背中にもあるのだろうか・・・・?

奈留のような綺麗な翼が。


「・・・・いや、なんにも・・・・」


そう答えると、奈留は笑顔で、


「優ちゃんにもあるよ♪きっと、私より大きくて綺麗な翼が♪」

「(・・・・奈留には敵わないな・・・・)ありがとう・・・・」


「うん♪優ちゃん、行こっ♪」



*  *  *  *  *  *  *



私達には、きっと未来に羽ばたくことができる翼がある。

傷ついたり、折れてしまったりすることもあるかもしれない。

でも、生きている限り、いつか羽ばたいていける。

そんな翼が。ほら、君にも。



----------------------------------------------------------------------------------------------
あとがき

移転作品の二作目となります
一応、昔かいた短文を元にして書いた話だった気がします
(その短文のほうは、行方不明)

明るめの話を目指したかったので
あえて最後は前を向いたような終わり方です
(大体、霧月は書くと暗くなるという仕様)

とりあえず、こんな感じで頑張っていきます
では、またお付き合いお願いします
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果物ジャナイヨ?(ナニ
自分に、何かを考えさせる、なんとなくそんな印象を受けました

果たして、地を這う自分にもそんな翼があるのでしょうかね・・・w



(翼もいいけど、キウィのような個性が欲しいと思ったのは内緒)
壁|ョ・ω・) 2007/04/10(Tue)14:18:19 Edit
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