卒業

満開の桜・・・・・

散りゆく花びらは雪のようにきれいで

優しく君を包んでくれる・・・・・

桜の花びらも

きっと僕達の卒業を祝福してくれている

そう思っても

やはり別れは寂しくて・・・・・

でも別れは　次の出会いを生むもの

そして別れは永遠ではなく、また会えるもの

───だから、また満開の桜の木の下でいつか会いましょう。

夢の話 Ⅱ

僕は夢を見た・・・・・

夢の中で気がつくと何処かの外にいて

周りには約２０人くらいの人がいた

僕は何故だか今から何をするのか分かっていた

これから簡単な殺し合いをするのだ・・・・・

武器は支給された小さい銃

殺さなければ殺される・・・・！

そう思ったのに打つことが出来なかった・・・・・


“パンッ・・・・”


その勢いで倒れきつく体を打ちつけた

腕からは血が出ていて

このまま死んだふりをすれば死なずに済むと思った


でも・・・・・


「おい！こいつまだ息があるぞ！生きてる！！」

頭の上から声が降ってきて　体が固まる・・・・

怖くなった　だから起き上がって一生懸命叫んだ・・・・

 「嫌だ！！まだ、死にたくない！！！！！！！」



───目が覚めると、見慣れた自分の部屋で　僕の体は、まだ震えていた・・・・・

自分見つけ

自分が何者なのかわからない　

“一体、私は誰なのか・・・・？”

そう問い掛けても

それは砂の上に書いた文字のように

波に流され消えてしまった


そして　　“何故？”　　という問いかけも

それは　静寂と漆黒の闇の中に消えてしまう・・・・

“私は、この世に必要のない人間なのだろうか・・・・？”

その答えも　今は静かに波に漂っていて　いつか無くなってしまう


だから、探しに行こう

私は誰なのか　そしてどうしてここにいるのか・・・・？

もし　この世に必要でない人間ならば

これから人に必要とされるように生きよう

波に流されたその真実を知るために

私は今日も探しつづける・・・・

夢の話 Ⅰ

僕は夢を見た・・・・・

夢の中で気がつくと

僕の目の前で君が踊っていた



    　　　　　　　　クルクルクルクル・・・・



花びらのように舞う君がきれいで・・・・

しばらく見ていた僕は　ずっと休むことなく踊り続けている

そんな君が恐ろしくなっていた・・・・・

「なぜ、いつまでも踊りつづけているのだろう・・・・？」

そう、つぶやくと、どこからか声がし

「あれは死の舞なのですよ・・・・・」

と教えてくれた



　　　　　　　　　クルクルクルクル・・・・・・・



目覚めると・・・・

僕の隣にはもう踊ることの出来なくなった君が

　　静かに横たわっていた・・・・

醜いこの世で

この狭い世の中から誰が逃げ出せるというのか・・・・

逃げ出した者は裏切り者とされて

 一生逃げ続ける生活を送ることを強いられ・・・・


生き残るためには誰かの犠牲が必要だというのに・・・・



最後に生き残れるのは唯一人



　　　　　　　・・・・さぁ、血に濡れた殺人ゲームを始めよう・・・・